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番が近づくと白馬に変わる厳島の神馬

所在地広島県廿日市市宮島町(厳島神社)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典民俗怪異篇

どんな伝承か

白馬と葦毛は見分けがつきにくく、葦毛は年を取るにつれて色が変わり、八歳にもなればすっかり白馬になると馬医の書にある。厳島では、神前に神の乗り馬として奉納された馬は、もとの毛色が黒であれ赤であれ、いよいよ神を乗せる番が回ってくる一、二年前になると、いつとはなしに白馬に変わっていると言い伝えられている。白は神聖な色で、神々の多くは白馬に乗るとされる。著者はこれを動物の白化などという学問の言葉で片づけたくないとし、神のわざとして遠くから眺めておきたいと書いている。

原典より

然し勿體ない比喩だが厳島の神前に御乘としで捧ける馬は、五行の毛色の中、黒でも赤でもいよ/\御乗の番となる一二年前には、何時ともなく白馬になつてゐると謂ひ傳へる。—— 民俗怪異篇(磯清・磯清・民俗怪異) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

民俗怪異篇(磯清・磯清・民俗怪異)

『民俗怪異篇』は、磯清が著した民間の怪異をめぐる随筆集である。馬を襲う魔物ギバとその禁厭、阿波の首切れ馬「夜行さん」、姫路城の刑部姫や猪苗代城の亀姫などの城の怪、化け猫、灯火による占い、秩父三峰の狼の信仰と狼の怪、怪談を題材とする落語を取りあげ、各地の言い伝えや古い記録を引きながら語る。序に続いて「馬の災と馬の怪」「城の主」「猫」「灯の占」「狼の噂」「落語に存在する怪談」の六篇を置き、それぞれを小見出しの短い話に分ける。

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