坊さんの墓地から金の茶碗が転がって裏の畑に落ちたので
どんな伝承か
峠には金の茶碗の言い伝えがある。近くに僧の墓地があり、そこから金の茶碗が転がって、この畑へ落ちたのだという。裏の畑がそれで、ここを耕せばきっと金の茶碗が出てくるといわれてきた。もっとも語り手は、これを金の茶碗が出るという話というより、子孫のために耕せばよい品物も作物もたくさんとれる、宝を当てにせず自分で働いて得よという教えを込めた言い伝えではないか、と解している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。