多々良川の河童
どんな伝承か
『筑前国続風土記』には多々良川に河童が住み人をだますと記されている。篠栗町の上流域で実際に河童を見た人や話を聞いた人はいないというが、昭和五十八年夏にはある新聞社の調査員がこの伝承を訪ねて取材に訪れたという。川原での子供の相撲遊びに紛れ込んだ河童を見破る昔語りも併せて紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌)
『篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異』は、筑前の篠栗町が編んだ町誌の民俗編で、その伝説の章にあたる部分である。鉾立山や若杉山の岩にまつわる神話と弘法大師の伝承、薬師・地蔵・観音の由来、平家岩や古井戸の伝説、狐に騙された話や狐憑き、狸の法座、大蛇や河童の話を、町内の古老の語りから集める。二十余の伝説を番号つきの項で並べて『筑前国続風土記』などの地誌や説明板の文を引き、狐狸の話と巷の話の項を続ける。