浦田の薬師
どんな伝承か
福岡県篠栗町の浦田薬師如来は、江戸中期にこの地方で悪疫が流行し多くの人が死んだ際、村人たちが石塔仏を建立して祈願したところ疫病がおさまったため、お礼に山笠を奉納したのが始まりと伝わる。以来二百数十年、遠近の住民の難病を救ってきたとされ、戦時中に荒廃した堂宇も昭和五十七年に再建され、今も下町区が祭祀を続けている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌)
『篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異』は、筑前の篠栗町が編んだ町誌の民俗編で、その伝説の章にあたる部分である。鉾立山や若杉山の岩にまつわる神話と弘法大師の伝承、薬師・地蔵・観音の由来、平家岩や古井戸の伝説、狐に騙された話や狐憑き、狸の法座、大蛇や河童の話を、町内の古老の語りから集める。二十余の伝説を番号つきの項で並べて『筑前国続風土記』などの地誌や説明板の文を引き、狐狸の話と巷の話の項を続ける。