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甘酒を振舞う安産の地蔵祭り

所在地山形県南陽市池黒(甘酒地蔵)
年代旧四月八日前夜
登場安産祈願の女性、佐藤国栄、別当佐藤国栄家、甘酒地蔵の別当
出典置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊

どんな伝承か

南陽市池黒の甘酒地蔵は、安産祈願の女子衆が遠方からも参詣に訪れる地蔵で、その祭りは旧暦四月八日のお釈迦さまの祭りの前夜祭として行われる。だから土地の人は「お釈迦さまの祭り」と呼んでいる。祭りには寺の和尚に頼んで読経してもらう。地蔵の周辺の約二十戸の家では、各戸に一升ほどの甘酒を作り、地蔵に参りに来た人々に甘酒を振る舞ったものである。参詣の人たちは名前入りのオミトジョウを掛けて安産を祈願した。帰りには別当の佐藤国栄家に寄って札をいただいたものという。この地蔵さまのお陰で、周辺の人はお産が軽いと言われている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)

『置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正らが項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや薬の書付を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。

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