諏訪の神が落馬した草履ぬぎ場
どんな伝承か
伊深の諏訪神社から西へ二、三百メートルほどの田んぼの中に、お諏訪さまの草履ぬぎ場と呼ばれる所がある。ノリウツギの木がわずかに立ち、清水が湧き出ている場所で、耕地整理のあとはひと所だけ形ばかりが残っている。昔、諏訪の神がはじめてこの地にやって来たとき、乗っていた馬がこの清水で足を踏み外し、神は馬から落ちてしまったという。そのため諏訪神社の氏子の家では、井戸を掘っても水が出ないといわれている。
原典より
そのため諏訪神社の氏子は、井戸を掘っても水が出ないという。—— 美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史)
『美濃加茂市史 民俗編――伝説』は、美濃加茂市の市史民俗編のうち、第一三章「俗信」と、第一四章「伝説 昔話 世間話」の総説および第二節「伝説」を収めたものである。天候・農事・人事にかかわることわざと俗信、民間療法、樹木の禁忌を挙げたうえで、伊深・蜂屋・太田・三和など市内各地区に伝わる三度栗、龍宮さまの淵、火塚、山男、かぶと淵などの伝説六十四話を記す。昔話・世間話の節は含まず、伝説の多くは題に伝承地区の名を添える。