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化活坂の堂に守り本尊を納めた姫

所在地岩手県奥州市(化活坂)
年代八月十四日ごろ
登場佐夜姫、吉実
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説

どんな伝承か

身御供の日、吉実は化粧道具を取り揃えて姫を化活坂へ上らせ、堂に入れて化粧を施させた。堂は光り輝くばかりであったという。姫がこの堂の本尊は何かと尋ねると、吉実は本尊はなく、姫君たちが化粧をする所だと答えた。姫は、最後の身なれば守り本尊も要らぬと言い、九州から持参した一寸八分の金の薬師如来を、行く末を見送ってほしいと深く祈誓して堂に納め、形見とした。けわい坂の薬師はこの時から祀られるようになったと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史)

『胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説』は、胆沢町の町史民俗編の一冊のうち、第四章「口承・伝説」を収めたものである。第一節は松浦佐用姫と高山掃部長者の伝説を扱い、胆沢・水沢周辺の伝説地を列挙したうえで、町内に伝わる佐夜姫の本地物の写本や『南部叢書』所載の「奥州胆沢高山実伝」を翻刻する。第二節「いさわの昔話」は大蛇・狐・むじな・飢饉・戦後の怪異などの話を番号順に並べ、第三節「いろいろな昔話」へと続く。

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