七日帰りを忌む旅立ちの禁忌
どんな伝承か
文部省迷信調査協議会が昭和二十一年から全国の小学校を通じて行った生活慣習の調査で、福島県の農村を代表する伊達郡大久保小学校から報告された言い伝えの一つ。外出した時に七日帰りをしてはいけないという。同じ言い伝えは秋田県の農村と富山県の都市からも報告されている。前後には、九日目に帰らない(千葉・三重)、八日の日に旅行をしない(千葉)、行くな十七日帰るな二十五日といって往復を避ける(鳥取)といった日取りの禁忌が並んで掲げられており、旅立ちと帰着の日を選ぶ習わしが各地から集められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。