還暦の更生祭とみろく踊り
どんな伝承か
一九三一年は王仁三郎の還暦にあたり、八月二十五日、それを祝う更生祭が綾部の五六七殿で盛大に催された。全国から五千人を超える参拝者が集まり、綾部の町は祝いの気分であふれた。夜には綾部と亀岡で、王仁三郎がデザインしたそろいの更生ゆかたを着た人々がみろく踊りの輪をつくり、王仁三郎も自ら音頭をとって太鼓をたたき、踊りを盛り上げた。その翌月、満州の柳条溝で鉄道爆破事件が起こり、満州事変の発端となった。
原典より
王仁三郎はみずから音頭をとり、太鼓をたたいて踊りを盛りあげた。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。