虎天堰の茶店でヒサと出会う王仁三郎
どんな伝承か
ナオの三女ヒサは、船井郡八木に住む人力車夫福島寅之助の妻で、京都で開かれていた内国勧業博覧会の見物客を見込み、村境の虎天堰という所で藁葺きの小さな茶店を開いていた。そこへ小松林命のお告げで西北へ向かう王仁三郎が、陣羽織にお歯黒、こうもり傘とバスケットという奇妙ななりで通りかかった。狸でも見る人かと尋ねるヒサに、彼は自分は神を見分ける審神者で、東の穴太から来たと答える。ヒサは、神を裁ける人は東から来るという母のお筆先を思い出してその一部を見せ、王仁三郎は必ずナオに会うと約して去った。茶店はその直後、山陰線の工事で立ち退きになった。
原典より
ヒサの脳裏に「この神をさばけるお方は東から来るぞよ」という、母ナオの「お筆先」の文句が強烈にひびいた。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。