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空堀へ捨てられた八万四千冊

所在地京都府亀岡市荒塚町(天恩郷)
年代1936年(昭和11)
登場弾圧者
出典出口王仁三郎

どんな伝承か

亀岡の天恩郷でも、綾部と同じころに取り壊しが進んだ。郷内には月宮殿や大祥殿などの宗教建築が点在し、輪転機三台を備えた山陰一の規模の天声社印刷工場も置かれていた。その広い敷地も一面の廃墟と化した。工場には布教の飛躍に備えて書籍や雑誌およそ八万四千冊が積まれていたが、取り壊しの際に一冊残らず周りの空堀へ放り込まれた。郷内の地蔵や観音の石像も首を落とされたり砕かれたりし、大本教にかかわる品々は月宮殿下の空堀に積まれて焼かれたという。

原典より

工場には、宣伝活動の飛躍的発展にそなえて、約八万四千冊の書籍、雑誌が積み上げられていたが、破壊のさい、これらの出版物は、のこらず周囲の空堀に投げ捨てられた。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))

『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。

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