大鷲フウリュウを退けた強力の男
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
昔、今の雨竜あたりには相当大きなコタンがあり、多くのウタリが住んでいた。ある年、恐ろしく大きなフウリュウという大鷲の類が現れ、毎日のようにアイヌの女子供をさらうので、人々は生きた心地がしなかった。そこへ少し間の抜けたような、力の強い男が酋長の家を訪ね、自分が退治するからコンチという頭巾とコソンテという着物をくれと言う。妙なことを言うと思いながらも与えると、男はフウリュウの棲む高い崖に登り、枯木を伐って人の形に削り、頭巾と着物を着せた。フウリュウが人と思って爪を立てた隙に、男は宝刀で足を切り払った。悲鳴をあげて鵡川の方へ飛び去ったその傷の血が雨のようであったので、ウリュウの名が起こったという。
原典より
往昔今の雨龍附近には相当大きなコタン(村落)があって沢山のウタリ(人)が住んで居た。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
種別から探す
旭川市の伝承
広告枠(AdSense)