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まぐさ桶の下敷きになった河童

所在地岩手県大船渡市三陸町吉浜
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

大船渡市三陸町吉浜で、検断を務めていた旧家に伝わるカッパ譚。近くの吉浜川の上流に滝があり、その下は深い渕で、馬の冷やし場に好適であったが、時折馬が急に見えなくなるので、村人はカッパの仕業と恐れていた。ある日、検断の家の馬が厩を抜け出してこの渕に入り、深みへ引き込まれかけたが、踏ん張って、得体の知れぬものを引きずったまま厩へ戻った。暴れるうちに吊るしてあったまぐさ桶の綱が切れ、怪物はその下敷きになった。人々はカッパだと騒ぎ、家では酒を飲ませて元気づけ、しばらく飼っていたが、噂が代官所に聞こえ、殿様へ献上することになった。のちに祟りを恐れ、再び吉浜川へ放したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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