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奇岩と滝に囲まれた福来口

所在地新潟県糸魚川市(福来口)
年代伝承(口承)
登場奴奈川姫、伝承の主人公
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

福来口は黒姫山の東西の谷あいの峡にあり、切り立った崖の中腹に大きな洞が口を開いている。洞口は楕円形で高さ十五間、幅四間ある。前には奇岩が段をなして立ち、洞から出る水がぶつかって、あるいは一条となり、あるいは幾条にも分かれ、懸泉となり滝となって落ちる。土地の人は、昔ここで奴奈川姫命が機を織り、洞から出る水に布をさらしたので布川と呼ぶと伝える。ただし寒い洞に住んだのではなく、一里ほど離れた媼が懐にいて、ときおりこのあたりに遊んだのだろうという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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