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伊勢へ路銀を借りに行った松の精

所在地新潟県佐渡市沢根中山(イサゴの松)
年代伝承(口承)
登場イサゴの松の精
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

佐渡の沢根村中山、本間家の裏手には、島では珍しい老松が立っていたという。むかし、伊勢神宮の神主のもとへ一人の男が訪ねて来て、自分は佐渡の沢根村中山のイサゴの松という者だが、路銀が尽きたので七貫文ばかり用立ててほしいと頼んだ。神主は求めに応じて金を貸してやった。翌年、神主が御札を配りに佐渡へ渡り、沢根中山でその男を探したが、誰も心当たりがないという。村人が崖の上のイサゴの松へ案内したところ、伊勢で貸した七貫文が藁でつながれて枝にかかっていた。この松の精が伊勢参りに出たのだと知れたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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