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年越しの杣小屋に来た地獄谷の山姥

所在地岐阜県高山市荘川町六厩地獄谷(女滝)
年代伝承(口承)
登場徳助、杣・体験者
出典日本伝説大系 第7巻

どんな伝承か

岐阜県大野郡荘川村(現高山市荘川町)の六厩の奥に地獄谷という深い山があり、その下流の女滝という幅の広い滝の近くに杣小屋があった。ある年の暮れ、身寄りのない杣の徳助が一人で小屋番に残り、御幣餅と御神酒を山の神と氏神に供えて正月を過ごそうとしていると、凄い顔の痩せた女が入ってきて酒を飲み、飯も汁も平らげて「これだけか」と言った。女が神棚の御神酒に手を伸ばした時、外から老人と若者が入ってきて徳利を取り上げると、女はにわかに壁を打ち破って姿を消した。二人に「年越しに一人で小屋にいるものではない」と諭され、徳助は六厩へ帰った。女は地獄谷の山姥で、月の美しい晩には女滝の下の渕で髪を洗っていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第7巻』は、愛知・静岡・岐阜・長野の四県の伝説を集めた伝説資料集の一巻である。笠寺観音や日本武尊から天狗・山姥・八百比丘尼・夜叉ヶ池、石や池や塚の由来、白米城・一夜山まで九十七の項目を立て、口承を中心とする伝承を収める。各項目は伝承地を明記した例話を冒頭に置き、『日本伝説名彙』などの対応する題名を添えたうえで、〔類話〕〔参考〕〔文献〕を続けて近世以前の記録の原文まで示す。

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