トップ > 静岡県の伝承 > 富士宮市

箱根路で亡骸を吊り上げた猫又

所在地静岡県富士宮市杉田(安養寺)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第7巻

どんな伝承か

昔、駿東郡の杉田に安養寺という寺があり、和尚が猫を可愛がっていた。その猫はいつしか寺を出て姿を消したが、十年ばかりたったある日、十歳ほどの小僧が訪ねてきて、長く可愛がってもらった猫だと名乗り、恩送りをしたいと告げた。西国の大名が江戸で死に、その死体が明後日箱根山を通る。自分は火車になって死体を空高く引き上げ、誰が来て祈っても下ろさず、しまいに「杉田の安養寺」と呼ぶから、来て熱心に経を読み水晶の数珠で招いてほしい、と言ってどこへともなく消えた。それから三日目、果たしてそのとおりのことがあったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第7巻』は、愛知・静岡・岐阜・長野の四県の伝説を集めた伝説資料集の一巻である。笠寺観音や日本武尊から天狗・山姥・八百比丘尼・夜叉ヶ池、石や池や塚の由来、白米城・一夜山まで九十七の項目を立て、口承を中心とする伝承を収める。各項目は伝承地を明記した例話を冒頭に置き、『日本伝説名彙』などの対応する題名を添えたうえで、〔類話〕〔参考〕〔文献〕を続けて近世以前の記録の原文まで示す。

種別から探す

猫檀家化け猫くわしや恩返し火車猫又水晶の数珠

富士宮市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第7巻』の伝承