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井戸に落ちた雷の子と桑原欣勝寺

所在地兵庫県三田市桑原(欣勝寺)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

昔、いたずら好きの雷がいて、大きな寺を見つけて困らせてやろうと落ちてきた。ところが狙いを外し、寺の脇の深い井戸へ飛び込んでしまう。住職がのぞくと、見たこともない奇妙な生き物が這い出そうとして、手を滑らせては落ちている。問いただすと雷の子で、助けてくれと泣いて頼む。住職は取り合わず竹あみで蓋をしたが、二度とこの村には落ちないと誓ったので放してやった。雷の子は喜んで空へ帰り、その父も感謝したという。以来、桑原に雷が落ちたことはない。今も雷が鳴ると人は「ここは桑原欣勝寺」と唱え、梅雨から夏にかけて雷除けの守護札を受ける参詣人が多い。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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