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初物の瓜を供えた百姓と時頼

所在地京都府亀岡市千代川町小川
年代伝承(口承)
登場最明寺時頼
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

盛夏のある日、北条時頼が無名の旅僧の姿で千代川村の街道を歩いていて、ひどく渇きを覚えた。道端に飲み水が見つからず困り果て、近くの瓜畑で年老いた百姓が手入れをしていたので瓜を一つ所望した。百姓は、差し上げるがこれは初物だからしばらく待ってほしいと言い、まず一つを日天様に、次を天子様に、三つ目を鎌倉の執権北条時頼に、最後を産土神に畑の畔へ供え、それが終わってから旅僧に瓜を供養した。この様子を仔細に見ていた時頼は大変感激し、鎌倉に帰ってからこの百姓に特に小関を許したという。

原典より

時頼が一個の無名の旅僧として、或る盛夏の一日千代川村の街道を歩いて居た際、非常に渇を覚えた。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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