四十五駄の蓮を繰った糸くり堂
どんな伝承か
中将姫が曼荼羅を織るにあたっては、近江・大和・河内・摂津の五か国から蓮を四十五駄も集めさせ、その繊維を糸に紡いで布に仕立てたという。糸を繰る作業を行ったのが当麻寺の糸くり堂で、堂には糸そろえの観音がまつられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。