難船を招いた千手観音と寺の移転
どんな伝承か
自光山宝鏡寺には六尺の六観音があり、当国順礼の第十二番にあたる。もとはこの地から十三町ほど上の大檀という所に寺があって、そこには仏師の手になる千手観音がまつられていた。ところがどういうわけか、南海を通る船が難破するようになる。難船のいわれが解せぬと嘆かれ、寛永三年に寺は今の地へ移されたのだと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。