お忌さんの由来を語る四つの説
どんな伝承か
お忌さんは、七日の夜から十五日の朝まで営まれる。お斎祭、お忌祭が転訛したものとされ、その起源には数説がある。一つは、神功皇后が斎宮を建てて自ら斎主となり、七日七夜、斎戒沐浴して天神地祇を祀り、神託を乞うたことに始まるという説。二つには、神功皇后が三韓行の戦勝を祈ったことによるという説。三つには仲哀天皇の服喪、四つには応神天皇降誕のさいの忌みごもりに由来するという説である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。