大麻山を拝んだ比丘が植えた三本松
どんな伝承か
ある比丘が大麻山に登ろうとしたが、途中で日が暮れてしまい、登るのをあきらめてその場から山を拝んだ。そして三本の松を一束にして植え、この松は千年の後に枯れはじめる、枯れたら私が死んだと思ってくれと言い残したという。松は根をひとつにして三本に分かれて育ったが、今ではそのうち二本が枯れ、残る一本だけが立っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。