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海から昇る焼火山の鬼火

所在地島根県隠岐郡西ノ島町(焼火山)
年代伝承(口承)
登場焼火権現・鬼火
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

島根県隠岐郡西ノ島町の焼火山の頂上には、権現をまつった古い社がある。聞くところでは、毎年十二月三十一日の夜になると、鬼火が三つ海から現れて社殿へのぼり、社前の石灯籠の中に入って、そのまま灯明のように燃え続けるのだという。三つの鬼火は一度に現れるのではなく、それぞれ別々に海から現れて、一つずつ山の頂へのぼっていく。土地の人は海からのぼるその火を見ようと、船に乗って沖へ出る。ただしこの火は、ふだんから心の清らかな者にだけ見えるもので、心のよこしまな者がいくら見たいと願っても、それは無駄なのだと伝えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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