里浦に留まった清少納言の塚
どんな伝承か
『燈下録』に載る里浦の清少納言塚の話。清少納言は古今に並ぶ者のない才女として知られたが、気位が高く、肩を並べるほどの夫にも恵まれなかった。子もなく、老いてから仕えた中宮定子が亡くなり、ほどなくその妹の淑景舎も世を去ると、その方に仕えた人々は時勢を失った。よるべのない清少納言は縁を求めてこの国へ来て、この浦に留まったと伝える。今は里人が御魂と称して額ずいて祀り、その霊験はあらたかで、心を一つにして一つの願いを掛ければ応験が著しいと浦人は語る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。