祠を張り裂くほど育つ伊島の神石
どんな伝承か
徳島県阿南市の伊島にあるえびす明神の話。享保の末ごろ、この海辺で網を引くと、鞠ほどの大きさの丸い石が魚に交じって上がった。漁師は捨てたが、三日続けて掛かり、そのたびに大漁が続いたので持ち帰り、蛭子大明神として祀った。五、七年たつと神体の石がやや大きくなり、祠を張り裂くので造り直した。その後も神石は肥大し、そのたびに祠を建て替えることが数度に及んだ。今では長い年月を経て、神石は三かかえほどにまで大きくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。