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西新井の名を生んだ加持の井戸

所在地東京都足立区西新井(加持水井)
年代伝承(口承)
登場弘法大師、観音像を刻んだ僧
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

嵯峨天皇のころ、東国に悪い病が広がって人々が苦しんでいた。天長三年、全国を歩いていた弘法大師がこの地に立ち寄り、難儀を聞いて十一面観音の像を刻み、堂を建てて護摩を焚いた。その際、自らと村人の災いをすべて像に負わせ、井戸の中へ沈めたという。土に埋めたとする説もある。すると大師の厄も村の疫病も去った。この井戸が堂の西にあったので西新井の地名が起こったと伝える。また一説には、埋めた像を掘り出した跡から清水が湧き、それがいまの加持水井だともいう。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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