一本松と呼ばれる俊寛の墓所
どんな伝承か
武庫山の上、俊寛の墓碑が立つ一帯を、島の人は一本松と呼んでいる。かつて有王丸がはるばる都から俊寛を訪ね、都のようすを語った。俊寛はいまさらのように異郷の涙に暮れ、もはやいたずらに生き延びてもすまぬと断食し、都を去る数百里の孤島であえない生涯を閉じた。有王丸はねんごろにその菩提を弔い、傍らに一本の松を立てたという。その松にちなんでこう呼ぶのだと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。