竜頭巌に響くタンタン竹女
どんな伝承か
昔、笛の上手なお竹という女がいて、毎夕あたりを吹きながら通った。そのころ同じ場所に美しい少年が現れ、二人は恋仲になったが、少年には言い交わした相手がいると知って、お竹の笛は哀愁を帯びるようになる。ある日、向かいの山陰から流れてきた笛の音に誘われ、お竹は奥山へ迷い込んで行方を絶った。翌日、城の古址の竜頭巌の上に立っているのを見つけられたが重い病になり、修験者が蛇の精を払って救った。以来この巌を叩くと音が返るという。
原典より
昔、お竹と云ふ女がゐて、笛を吹くことが上手で、毎夕あの付近笛を吹きながら通る。—— 日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。