機の山と呼ばれた猟師ヶ岩山
どんな伝承か
猟師ヶ岩山はもと機の山と呼ばれていた。都から来た隆信沙門という僧が脊振山に入って隆信寺を結び念仏三昧の日を送っていたが、機の山の頂に白気が立つと必ず凶事が起こると里人が恐れているのを知り、南麓に草庵を結んで悪魔退散と無病息災を念じた。以後この山を隆信ヶ岳と呼ぶようになった。沙門は山頂で霊亀二年の銘のある東居宮の碑を見つけ、洞窟で天孫降臨の幻を見る。そこでは美女の姿の妖魔が岩窟に埋められていた。のち沙門は万部経読誦に入るが、九千部のところで美人に誘惑され、修行は成らなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。