佐賀城下を駆ける龍造寺高房の騎馬亡霊
どんな伝承か
慶長十二年、二十二歳の若さで謎の自死を遂げた龍造寺高房の亡霊が、死から十日も経たぬうちに佐賀城下のあちこちで目撃されるようになった。白装束で騎馬し供を連れて現れた高房公は、鍋島家におもねった久納市右衛門と石井主水の屋敷に出現、両名は刺されたように見えて即死・麻痺死した。ほかにも気絶や死亡する者が相次ぎ、城下の人々は昼夜恐れて門戸を閉ざしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))
『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。