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一字一石で鎮めた嫁の亡霊

所在地福島県郡山市三穂田町駒屋(石経壇)
年代宝暦二年(1752)
登場駒屋から野田へ嫁いだ娘、旅の僧
出典郡山の伝説

どんな伝承か

宝暦二年の昔、駒屋のある家から野田のある家へ嫁に行った娘があった。娘はどうしてもその家に居つかれず出たり入ったりしていたが、駒屋の実家の人たちに叱られて嫁ぎ先に帰ることもかなわず、ついに身の置き場がなくなって自殺してしまったという。実家も嫁ぎ先も供養らしい供養をしなかったので、仏は成仏できず亡霊となり、毎夜のように道を通る人々を悩ました。その寂しい道は夜に誰も通らなくなった。ある日、旅の僧が来て供養を申し出、実家の人たちと相談して千個の平たい石に経の梵字を一字ずつ書き入れ、ねんごろに供養して供養塔を建てた。その後、亡霊は現れず、その壇を石経壇と呼ぶようになったという。

原典より

宝暦二年の昔、駒屋の某家より野田の某家へ嫁に行った娘があった。—— 郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦)

福島県郡山市(旧安積郡・田村郡域、湖南・熱海・三穂田・逢瀬・西田・中田ほか各町)に伝わる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事の八部門に分類して集成する。坂上田村麻呂や阿古陀媛・采女伝説・萩姫、源義家ら前九年の役の人物伝承、淵や池の主・龍神・河童、弘法大師の清水、稲荷・観音・地蔵の霊験、長者伝説や埋蔵金、隠れキリシタンなど、郡山の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を伝承地つきで網羅する。

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