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片目の魚が棲む深沼の古沼

所在地山形県東置賜郡高畠町大字深沼
年代元禄四年
登場武田作右工門
出典高畠町伝説集

どんな伝承か

深沼部落の地名の起こりと言われる、武田作右工門の古沼には三つの不思議が伝えられている。一つは、大旱魃や霖雨があっても水の増減が少しもなかったこと。一つは、沼の中で蛙が鳴けば必ず雨が降ったこと。一つは、沼の魚がことごとく左眼の盲目であったことである。また沼のほとりには昔から蛇が棲み、武田家に不祥な事が起ころうとすると必ずひそかに現れて警戒したため、この家には霊蛇の加護で大災も盗難もなかったという。元祿四年に検地した時、沼一ヶ所十六町歩余とあるのは、この沼のことだと伝えられている。

原典より

深沼部落の地名の起りと云われる武田作右工門さんの古沼に、次のような三の不思議な事が云い伝えられております。—— 高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年))

『高畠町伝説集』は、山形県立高畠高等学校文芸班が熊木成夫教諭の指導で編み、昭和三十二年に高畠町伝説集刊行会から発行した伝説集である。高畠町とその周辺に伝わる社寺の縁起、人物、怪異、動物、地名の由来などを、古老からの聞き書きと古記録から採り、内容の多くは郷土研究家安部名平次の蒐集による。神仏・人物・怪異・動物・什物・地物・地名・地誌の八篇に分け、町長の序と校長・安部名平次・武田好吉の文、編者の後記を付す。

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