修験僧安珍を追う清の怨霊
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
昔、紫波郡見前村の感通庵に、安珍という修験僧があった。ある時、岩手郡五所村の安庭の豪家に祈祷を頼まれて行ったところ、その家の愛娘の清にその美貌を見染められ、しきりに言い寄られてついに相愛の仲となった。しかし安珍は世間に噂が立つのを恐れ、ひそかにその家を逃れて立ち去った。清は安珍の後を追って雫石川の渡船場まで来たが、すでに安珍を乗せた船は川向こうへ渡り、恋人は遠く去った後であった。清は安珍の薄情を怨んで、その付近の深沼に身を投げて死んだ。安珍はそれとも知らず旅を重ね、紀伊の道成寺に一泊した夜、清の怨霊に悩まされて狂い死にしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
種別から探す
盛岡市の伝承
広告枠(AdSense)