西来院参道に立つ弘治の六面幢
どんな伝承か
有名な文珠堂の参道前から南へ約二百メートル県道を行くと、西来院の参道がある。それを登って行くと、左手の小高い所に一の宮が建っている。この一の宮の祭神は、文珠大士の乗った獅子が石と化したのを祀ったものと言われる。獅子は伊勢の渡会から出羽の永居の庄にやって来て五台山に止まり、この辺り一帯を教化したと伝えられている。この辺は慶長以前まで文珠堂の参道となっており、一の木戸と称していたが、現在の参道はその後に切り開かれたものだという。社に向かって右側に六面幢があり、高さは一丈、弘治二年の銘があるので室町時代の造立で、中和田の永正十三年造立の六面幢より四十年後に立てられたものである。
原典より
有名な文殊堂の参道前から、南へ約二百米県道を行きますと、西来院の参道があります。—— 高畠町伝説集(昭和三十二年(1957)刊/高島高校文芸班編) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(昭和三十二年(1957)刊/高島高校文芸班編)
山形県東置賜郡高畠町(屋代・亀岡・和田・二井宿・糠野目・高安・露藤ほか各地区。一部は隣接の米沢市・南陽市宮内・長井市)に伝わる伝説を、神仏/人物/怪異/動物/什物/地物/地名/地誌 の八篇に分類して集成する。屋代神社の鬼女縁起、犬の宮・猫の宮、安久津八幡、狐狸むじなの化かし、天狗・怪物・沼の怪、青葉の笛や応挙の幽霊画、伊達・上杉の城館跡や古戦場、地名由来など、高畠の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地区つきで網羅する。