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将門の息男入京の流言と都の恐怖

所在地京都府京都市
年代天慶年間(940年代)
登場平将門、乱の首謀者
出典将門伝説——民衆の心に生きる英雄

どんな伝承か

獄門にかけられた将門の荒々しい奮戦ぶりは、都の上下を驚愕させ、その強悪な死者の魂を恐れずにいることは、宮廷貴族たちにもできなかった。菅原道真の怨霊におびえて鎮魂を繰り返した彼らである。事実、将門の首がさらされてしばらくののち、その息男が入京したという流言が飛び、検非違使までが出て探索せねばならなかったという記録が残る。将門の息男の入京を一笑に付しがたかったほど、討たれた将門への恐怖感は強かったのである。天慶十年の供養願文にも、賊徒の哀れな死を弔うだけでなく、亡魂を鎮めてみずからの安静を願う気持ちがうかがえる。

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出典の文献について

将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))

『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。

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