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もんやと忌田

所在地神奈川県相模原市南区磯部(もんや稲荷)
年代伝承(江戸期)
登場もん屋
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

相模原の磯部には、忌田と呼ばれる田とその脇のもんや稲荷がある。昔ここに、多くの作男を使い、米や豆を八王子方面へ売って栄えたもん屋という豪農の屋敷があった。ある年の正月、八王子へ米を運んだ帰りの馬子が、いまの橋本あたりの原で、ぼろぼろの僧衣の男に馬に乗せてほしいと頼まれ、磯部まで乗せてきた。屋敷の手前で下ろすと、男は自分は貧乏神で、この家は居心地がよさそうだから今夜から世話になると言い残し闇に消えた。翌日の寒餅つきの最中、杵の響きで井戸の囲いが崩れ、それからもん屋は凶事が続いて一代で没落した。屋敷跡の田を耕す者にも災いが及ぶので、稲荷をまつったという。

原典より

神社・寺院・堂・祠にまつわる伝説 一三五石楯尾神社の称宜の娘(相模原市大島) 一四二—— 神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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