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お菊の墓の土と障子の音

所在地神奈川県平塚市紅谷町(お菊塚)
年代明治頃(語りは近代)
登場お菊、真壁源右衛門、真壁家、番町皿屋敷の娘、お菊の父
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

番町皿屋敷のお菊は、平塚新宿の名主真壁源右衛門の娘で、江戸の旗本青山主膳の屋敷に奉公し、皿を割った咎で非業の死を遂げたと伝わる。遺体は故郷に運ばれて先祖代々の墓地に葬られたが、処刑された者の墓は許されず、墓石の代わりにセンダンの木が植えられた。真壁家の先代が十四、五歳のころ、東京の麹町に住む人が訪ねてきて、夜になると障子に女の長い髪が触れるようなさらさらという音がして眠れない、お菊を供養したいので墓の土を分けてほしいと頼み、センダンの根元の土を持ち帰ったという。この伝説がかなり広く知られていたことを物語る話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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