トップ東京都の伝承台東区

榧の実を封じた秋葉山の天狗

所在地東京都台東区浅草黒船町(榧寺)
年代天正の頃(安土桃山期)
登場立栄和尚、秋葉山の天狗
出典江戸傳説

どんな伝承か

浅草黒船町の正覚寺は、境内の榧の大木にちなんで榧寺と呼ばれてきた。天正のころ、この寺の立栄和尚は碁に凝り、勤めもそこそこに打ち暮らしていたが、盤が古いというので榧の大木を切って新しい碁盤をこしらえた。すると木に棲む天狗たちが怒り、実がならぬよう封じてしまえと決める。雪の日、秋葉山の修験者と名乗る山伏が訪れ、負ければ坊主になる、勝てば榧の実をもらうという賭け碁を挑んで和尚を打ち負かし、紫の雲に乗って消えた。その年から実は一つもならず、和尚は碁を断って修行に励んだという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

佐藤隆三編『江戸傳説』を全42話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

種別から探す

天狗

台東区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『江戸傳説』の伝承