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蕎麦を食べた小僧と池の大蟇

所在地東京都港区(蟇ヶ池)
年代伝承
登場蟇の化身、長者、小僧
出典江戸傳説

どんな伝承か

麻布本村町の渡辺子爵邸の内に、蟇ヶ池と呼ぶ池が残っている。昔、池のほとりに長者が住んでいたころ、一人の小僧が訪ねてきて、どんな天災があってもこの家は難を免れるようにするから、池だけは埋めないでほしいと言った。長者は不審に思ったが蕎麦を振る舞い、小僧は門を出るなり消え失せた。のちに下男たちが泥をさらおうとすると、池から小犬ほどの蟇が飛び出し、打たれて蕎麦を吐いた。長者は小僧の正体を悟って池さらいをやめ、蟇を丁重に池へ戻した。まもなく大風の日に近所から火が出て屋敷に燃え移ると、池から大蟇が這い上がり、口から潮のように水を吹いて火を消し止めたという。以来この付近には火事がないと言われてきた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

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池の主火防長者化身蕎麦

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