薬師如来が乗り移った霊能者の手当て
どんな伝承か
雁田薬師浄光寺に伝わる現代の不思議。本堂の一角では、一人の霊能者が病に苦しむ人々の手当てをしている。文字どおり手を当てて治すもので、薬師如来の光が手先を通して患部を癒やすのだという。信じがたいほどの効き目が現れるため、訪れる人が絶えない。この霊能者は病で目が見えなくなったとき薬師如来を信じて視力を取り戻し、薬師堂にこもったところ、薬師如来がその身に乗り移ったのだと伝えられている。
原典より
病で失明した時、薬師如来を信仰、視力を回復することができたこの霊能者が、薬師堂に参籠、薬師如来が生身にのり移ったという。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。