天籟寺祇園祭の日程と山笠の大下り
どんな伝承か
戸畑区天籟寺の菅原神社の祇園祭は、七月十一日の獅子回りに始まり、山洗いやカズラ取り、山笠の台座締め、提燈納めを経て、十四・十五日の本祭り、十六日の狐落とし、十七日の道具の始末で終わる。本祭りの初日は朝四時の寄せ太鼓で若い衆が天満宮に集まり、山笠の祠の屋根を葺き、金具を磨いて組み立て、飾りつけをしてから一度家に帰る。再び太鼓が鳴ると祇園の正装で集まり、宮司の祝詞と居神楽のうちに御神体を山笠へ移す。このとき総代や村人も担ぎ手と共にうずくまって合掌する。山笠は前棒を三十二歳までの若い衆、後棒を三十三歳から四十五歳の中老が担いで大下りをし、いったんお旅所に据えてから戸畑の八幡神社へ向かう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。