滝で水垢離をとる田代の山の神
どんな伝承か
北九州市八幡東区の田代には、筑前側に山の神が祀られている。かたわらには滝があり、水垢離の場とされてきたため、地元では不浄を持ち込まぬよう気を配っている。山の神の祭りは九月十六日で、筑前側の一組と豊前側の二組に分かれ、今も続けられている。座元は持ち回りで務め、神職を招いてお祓いを受けたあと、酒と肴を囲んで語らうのが習わしである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。