藍島の船着き場の稲荷かさもりさん
どんな伝承か
藍島の船着き場近くの丘の上に、二つの稲荷社の祠がある。島の人々はこれを「かさもりさん」と呼んでいる。日ごろは上村博家がお守りをしていて、あたかも上村家の守り神のようであるが、ほかにも数戸の家がこの稲荷を信仰している。昭和初期ごろまでは三月十五日と十六日に祭りがあり、一日目は浦野家が、二日目は上村家が座元をつとめた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。