手術に効く大里奥田の幡随院地蔵
どんな伝承か
門司区大里の奥田にある淡島神社の境内のお堂には、本尊として十一面観世音菩薩が祀られている。神社が高速道路の工事でここへ移る前からあった古いものである。本尊の右にはお大師様と波切不動が、左には幡随院地蔵が安置され、幡随院様に参ると手術などの際に治りがよいといわれて参拝者が多い。お堂の横には十三仏地蔵、前には延命地蔵が立つ。これらの地蔵は昭和三十六年五月、小倉藩主小笠原家ゆかりの寺である小倉北区古船場の宗光庵から移されたもので、祭りは十七日に行われていたが、今は三のつく日に行われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。