願いの重さを量る竜門町の日ぎり地蔵
どんな伝承か
北九州市門司区の竜門町、東明が丘へ上る道すじにお抱え地蔵がある。願い事を胸に浮かべて抱き上げてみると、叶う願いなら軽々と持ち上がり、叶わぬ願いは重くて上がらないという。上がらなかった者は日を限って願をかけ直すので、日ぎり地蔵の名でも呼ばれる。本尊は延命地蔵である。堂の横には、永禄二年に仁保帯刀が築いた東明寺城のころのものと伝える五輪塔が数多く据えられている。祭りは毎月二十四日に営まれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。