直訴で処刑された組頭を弔う地蔵
どんな伝承か
若松区小竹の常福寺の境内には「助四郎又四郎の地蔵」と呼ばれる地蔵がある。江戸時代の飢饉の折、年貢の免除を直訴して寛文三年(一六六三)に村の犠牲となって処刑された小竹村の組頭、助四郎と又四郎の霊を弔うために村人が造ったものという。盆や彼岸会には、いまも大勢の参拝者がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。