よだれ掛けを借りる東折尾町の咳地蔵
どんな伝承か
北九州市八幡西区の東折尾町、西鉄の折尾東口停留所に近い道端に地蔵が立つ。イボと咳に効くとされ、イボができた者は供えられた水を少し貰い受けて患部に塗る。子が風邪や百日咳で苦しむときには、地蔵のよだれ掛けを借りて掛けてやると治るといわれ、治れば同じようなよだれ掛けを新たに作って奉納する決まりである。地蔵祭りは今も毎月二十四日に行われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。