頂吉の山の神の安息日
どんな伝承か
小倉南区頂吉の飾淵では、一月・五月・九月・十二月の二十日を山の神の安息日といい、山に入ることを禁じている。とりわけ十二月二十日は「はつる二十日」といって、山中に入ることはもちろん、謡がとりわけ厳禁された。また同じ地区の紙屋(頂吉貯水池の築造で水没した)では、一月・五月・九月の各七日と十一日、二十日を「しょう、ご、くがつ」といい、この日は山の神の会議日とされ、山に入って会議の場所に遭遇すると大変事が発生すると伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。