猿喰の山の神祭りと山入りの忌み
どんな伝承か
門司区猿喰では、十二月二十日をハツルハツカ、一月七日をクルナヌカといい、その日は一切の山仕事を休んで、山に入ることを慎んだ。村中の者が酒肴や弁当を持参して山の神のお堂に集まり、終夜囲炉裏を囲んで談笑をした。山の神祭りである。当日の世話係は輪番制であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。